スギ・ヒノキ科花粉症の初期療法について
近畿中部では、2月中頃からスギ花粉の飛散が始まり、5月上旬までヒノキ科の花粉が飛散します。このように、季節性の花粉症では、花粉飛散時期(春のスギ・ヒノキ科、ハンノキ・シラカンバ属、夏のイネ科、秋のブタクサ等の雑草類)がある程度予測されることから、花粉飛散開始前あるいは開始直後から薬物治療を始めること(初期療法)で、粘膜の過敏性亢進を抑制し、花粉飛散ピーク時も含めシーズンを通して症状を軽減させることができます。
当クリニックでは、眠くならない抗ヒスタミン薬、抗ロイコロリエン受容体拮抗薬、漢方薬、点眼薬、点鼻薬による花粉症治療を施行しています。症状がひどくなる前からの加療をお勧めします。
また、スギ花粉症の特異的免疫療法(舌下免疫療法)も行っていますが、スギ花粉飛散時からの開始はできません。